独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、基本的な敬語を手軽に楽しく学習できる無料のiPhoneアプリ『敬語力』をリリースした。
自然言語処理技術を応用
『敬語力』は、文に含まれるさまざまな敬語の誤りを判定することにより、効果的に敬語学習が行えるiPhone向けアプリだ。自然言語処理技術を応用した、敬語学習支援システムの開発を進めてきたNICTによる成果物のひとつである。
出題形式には、「択一式クイズ」、「記述式クイズ」、「学習モード」の3タイプが用意される。「択一式クイズ」と「記述式クイズ」では、人間関係において使うことがふさわしい敬語をゲーム感覚で学習することができる。また「学習モード」では、出題のパラメータをユーザ自身で変更することができ、さまざまなシチュエーションの設定が可能だ。
なお、敬語の誤りには、「社長が来る。」のような運用上の誤り(人間関係にふさわしくない敬語)と、「社長がおっしゃられる。」のような語形上の誤り(言葉自体の誤り)があるが、本アプリではその両方がカバーされている。
『敬語力』は、App Storeにて無料でダウンロードすることができる。なお、2012年3月末までの公開予定となっているので注意が必要だ。
Editor's eyes
敬語の間違いは、カジュアルな場なら笑って済まされるが、フォーマルな場においては知性を疑われてしまう可能性もあるのだ。敬語に自信のない方は、本アプリを試してみてはいかがだろうか。
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