文字はポスターの「影の主人公」
普段、何気なく見ているポスターですが、より美しく、より良く伝えるために、デザイナーやアーティストによる創意工夫があふれています。特に、文字を利用したデザイン「タイポグラフィ」は、正確な情報伝達と、ポスター全体のイメージにおいて重要な役割を果たします。
東京都庭園美術館では、1月29日(土)から3月27日(日)まで、ポスターの「影の主役」とも言える「タイポグラフィ」にスポットを当てた『20世紀のポスター[タイポグラフィ] ―デザインのちから・文字のちから―』を開催。20世紀を代表する115点のポスターを展示し、その魅力に迫ります。
年代ごとのタイポグラフィの変化を鑑賞
ヨーロッパを中心に始まるポスターの歴史ですが、19世紀までは、画家と版画職人による、絵画作品の延長としてとらえられていました。やがて、20世紀に入って産業の進歩や、前衛芸術運動の影響をうけながら、情報伝達を重視した、モダンなデザインのポスターが表れます。
この展覧会では、1900年代から1990年代までの、時代ごとにわけた4つのテーマで展示。産業革命からコンピュータによるDTP革命、ダダイズムから、ヒッピー文化、ポストモダンまで、時代の技術や文化・風俗・芸術の影響をうけながら変化する、ポスターとタイポグラフィの歴史を楽しめる展覧会となってします。
『20世紀のポスター[タイポグラフィ] ―デザインのちから・文字のちから―』
東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
03-3443-0201
開催期間/1月29日(土)~3月27日(日)
開館時間/10:00~18:00(入館は17:30まで)
料金/1000円
『20世紀のポスター[タイポグラフィ] ―デザインのちから・文字のちから―』
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/typograph/index.html