江戸後期の庶民文化の一端を垣間見る
正月の風物詩「双六」は、室町期に成立し、江戸時代に庶民の間に普及したといわれています。やがて、個性的で華やかな表現の絵双六が登場し、江戸の世相を反映する庶民文化の一端を担っていきます。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館では、昨年の12月21日(火)から今年の1月30日(日)まで、江戸期の絵双六を通して、江戸時代の都市文化を考える企画展「『もの』からみる近世 双六の小宇宙」を開催中です。
「東海道五十三駅」に、「豪傑水滸伝」 華やかな絵双六たち
国立歴史民俗博物館は、佐倉城址の一角にあって、日本の歴史・文化について総合的に研究、および展示する歴史民俗博物館です。今回の企画展では、貴重な所蔵品である絵双六を、廻り双六や、飛び双六などの形式にあわせて展示します。
立身出世を題材にした「大名出世双六」や、町人たちの旅行への関心の高まりを反映した「東海道五十三駅双禄」、江戸期の水滸伝ブームにのって作られた「豪傑水滸伝双六」、ほかにも、百物語の流行による妖怪双六など、個性あふれる絵双六を展示します。
「『もの』からみる近世 双六の小宇宙」展は、華やかで、豊かな絵画性にあふれた絵双六たちを通して、江戸後期の世相と、現代にも通じる庶民文化ついて、楽しみつつ考える展覧会です。
「『もの』からみる近世 双六の小宇宙」展
国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市城内町117
043-486-0123(代)
開催期間/2010年12月21日(火)~2011年1月30日(日)
開館時間/9:30~16:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日/毎週月曜
※祝日の場合は翌日を休館日とします
国立歴史民俗博物館(トップページ)
http://www.rekihaku.ac.jp/index.html国立歴史民俗博物館 展示のご案内「『もの』からみる近世」
http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/special_03.html