原材料や保存方法の表示なし
インターネットの共同購入サイト「グルーポン」で、通常価格21,000円のお節が半額の10,500円で購入できるクーポンが500枚販売され、その後届いたお節料理が見本とまるで違うと苦情が相次いだ問題でさらなる問題があがっている。
7日、神奈川県と農林水産省は販売した「外食文化研究所」(横浜市)が経営する飲食店を訪れ、販売方法が日本農林規格(JAS)法の適用対象になるか調査を開始。その調査で、容器や包装の外側に原材料や保存方法などの表示がなかったことが分かった。
通信販売などでJAS法が適用される商品の場合、原材料や保存方法などは必ず表示なければならない。
問題視される「グルーポン」と「店舗」との連携
今回の問題は、販売した店舗とグルーポン両方にあるという意見もある。当初100枚限定という設定で販売していた同クーポンだったが、完売後400枚が追加された。その結果、販売店側の手数料が原価を圧迫したため、あのようなお節になったのだと言われており、グルーポンと店舗がうまく連携していない点が指摘されている。
この問題では、食品衛生法に基づき横浜市も同社に立ち入り調査をした。市によれば、購入者のうち数人が体調を崩したという報告が寄せられており、詳しい症状や、お節料理との因果関係を調べている。
この問題が、今後フラッシュマーケティング業界にどう影響を及ぼしていくのかが注目される。
グルーポン
http://www.groupon.jp/農林水産省
http://www.maff.go.jp/