百度が海賊行為を助長
米通商代表部(US Trade Representative、USTR)が、2月28日に発表した報告書「悪評高い市場の検証」で、中国の大手検索エンジン「百度公司」などを「知的財産権侵害」の例としてリストアップし、批判した。
「悪評高い市場の検証(Review of Notorious Markets)」は、知的財産権侵害や、偽造品などを提供する“悪評”の高い市場を世界規模でリストアップした初めての報告書で、百度公司がそれらの海賊行為を助長していると指摘している。
「ディープリンク検索」が海賊行為を容易に
百度公司は、調査会社のウェブランキングでは世界6位に入るサイトで、中国でもっともサクセスされたサイトだ。報告書では、百度公司のウェブサイトのトップページではなく、特許侵害の疑いがあるダウンロードページに直接リンクを貼る「ディープリンク検索」が海賊行為を容易にすると問題視している。
報告書では、百度以外でも、中国の最大手ネットオークション「淘宝(タオバオ、Taobao)」や、スマートフォン用のアプリケーションを集めた「91.com」や、スポーツ番組配信サービスの「TV Ants」などの中国のウェブサイトが目立ったほか、ロシアや、東南アジアや南米にも同様の市場があると報告している。
百度
http://www.baidu.jp/Reuters「米通商代表部、報告書で中国ネット検索の百度公司を批判」
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-19763520110301AFPBB News『米、知的財産権侵害市場のリスト公開 中国「百度」なども』
http://www.afpbb.com/article/economy/2788348/6894135