人材育成のエキスパートが臨床の現場へ
神奈川県川崎市麻生区に199床の病床を有する「麻生総合病院」は開院から28年の地域医療の中核を担う総合病院である。
130人の看護師たちをまとめる長谷川綾子看護部長は、40年にも及ぶ現場経験の後、看護大学で教鞭をとっていたが、就労環境の向上を目指す麻生総合病院へ帰ってきたのである。
病院独自の24時間保育を導入
長谷川さんがまず始めに取り組んだのは、看護体制の均一化とスタッフ同士の意思疎通の徹底である。病院の中で負担がかかる組織を解消して、スタッフ全員が同じ目標を認識しあうことにより、チームワークをより濃いものへと高めている。
就労環境が整うのと並行し、復職者が増加している。同病院はこうした復職者の増加などにより、この1年で看護師の平均年齢が3歳若返っている。若い人材を確保したことでベテランスタッフの存在価値も更に高まっていくのである。それぞれを補い合う職場が、個々の負担を軽減する。
長谷川さんは、
ここの病院には看護師たちがどうしたらいきいきと働けるか、常に追求する気運がある。大切なのは皆が笑顔で気持ちよく働けること
と、話した。
病院独自の24時間保育を導入するのも大きな一歩である。大規模病院並みの支援体制を築くように改革を始めている。今後も看護師の資格取得や、キャリアアップのための支援制度の充実させる予定。また、就学生サポートなどに取り組んでいく方針だという。
麻生総合病院
http://www.souseikai.net/asao_rinen.htmlタウンニュース
http://www.townnews.co.jp/0201/2011/02/18/94198.html