もし“インターネットを政府が遮断”したらどうする?
エジプトでは反政府デモに対し「インターネットの遮断」を強行する、前代未聞の事態に発展しているが、現状ほとんどの国では、政府がインターネットを遮断した際の代替手段が存在しない。
エジプトのインターネット遮断という情勢をうけて、エンジェル投資家のShervin Pishevar氏(米)は、「政府による通信ネットワーク妨害」を防ぐ手段について議論するフォーラム「OPENMESH(#openmesh Help Egypt)」を開設した。サイトはPishevar氏がフォーラムの構想をツイートしてから、フォロワーらによて数時間後に完成したという。
※画像は
#openmesh Help Egypt「最後の砦はルーターだ」開設者Pishevar氏談
現在、Pishevar氏のTwitterアカウントは、エジプトの反政府デモが始まった1月25日以降、ニュース・ソースとなっている#Egyptや#Janのミニ版となっている。
OPENMESHを開設の動機について、Pishevar氏は
政府がインターネットとモバイルのネットワークと、さらに固定電話まで封鎖したときには、コミュニケーションするための別の方法が必要
と、説明している。
Pishevar氏が提案するアイデアとして、都市や国家をアドホックで結ぶメッシュネットワークや、ピア・ツー・ピア通信、さらにエジプトようにモバイル・ネットワークまで切断された場合は、シンプルなBluetooth通信やモバイル・ルーターを車やビルの屋上に設置し、メッシュを構成するアイデアもある。
政府がISPらに通信サービスの停止を強制した場合、現状では代替手段がまったくといっていいほど存在しない。そのような事態に対し、Pishevar氏は「独裁の最後の砦はルーターだ」と述べている。
Tech Crunch「インターネットを政府が遮断したときの代替手段を考えるフォーラムOPENMESH」
http://jp.techcrunch.com/archives/20110128openmesh/#openmesh Help Egypt(英語)
http://www.openmeshproject.org/Shervin Pishevar (shervin) on Twitter(英語)
http://twitter.com/shervin