共同購入型クーポン、認知率はまだまだ
最近になってメディアにも度々登場し、話題となっている「共同購入型クーポン」だが、11月4日付で発表された「共同購入型クーポン」に関するモバイルリサーチの結果では、パソコン・携帯ともにクーポンサイトの認知率は約4割にとどまった(mediba調べ)。
フラッシュマーケティングサイト(商品を購入する人が増えるほど割引額が大きくなるクーポンの共同購入サイト)を運営する国内のサイトは、9月時点で80を越えており、急速にその広がりを見せている。
medibaは10月中旬に、同社保有会員のうち全国の20~59歳の男女に対してモバイル調査を行い、1600人から有効回答を得た。
認知率に比べて、低い購入率
パソコン版のグルーポン系サイトの認知率は42.1%。登録率は8.3%。購入率は2.6%。名前を知ってはいるが、実際に登録したり購入に至るケースが非常に少ないことが分かる。
また、男性においては年齢が高くなるほど認知率が高い傾向にあった。さらに他の年齢と比較すると、男性50代と女性20代が登録率および購入率が高い結果となった。
携帯版のグルーポン系サイトの認知率は39.9%とパソコン版と比べると低く、登録率は8.8%、購入率は2.2%。こちらも男性において、年齢が高くなるほど認知率・登録率ともに高くなる傾向となった。
パソコンサイトはあるが、携帯に対応していないグルーポン系サイトもまだまだ多いので、これから携帯に対応したサイトの増加によって、認知率は伸びていく可能性がある。
クーポン購入率をいかに上げていくかが課題となるか
共同購入型クーポンの購入ジャンルは「グルメ」が最も高く、パソコン版で73.2%、携帯版で68.6%となっている。「グルーポン系サイト=レストランなど有名店で使えるお得なクーポンを販売している」というイメージが定着しつつあるが、最近では地域に特化したサイトや電動バイクなどを販売するサイトまで様々あるので、このようなサイトが、これからどういった広告を打ち出していくのかが課題となる。
グルーポン系サイトを利用しない、購入しない理由について、パソコン版では「利用する必要性がないから」「仕組みが分からないから」がそれぞれ約19%、携帯版では「利用する必要性がないから」が24%となっている。
また、女性では「サイト登録時や決済時のセキュリティー面が心配だから」の項目が高くなっているところにも注目したい。
今後、広告展開に意よっては認知率のさらなるアップが期待できるフラッシュマーケティングサイトだが、実際に利用するユーザーをいかに増やし、利用してもらえるようにしていくか。集客だけでなく、分かりやすいサイト運営と何かに特化した独自性などが期待されるところだ。
株式会社mediba
http://www.mediba.jp/