メールだめ、twitter自粛
与野党がネット選挙解禁の方向で合意し、今年の夏の参議院選挙で、日本初のネット選挙が行われることになりました。今回は、選挙期間中のホームページやブログの更新は認められ、メール配信は許可されませんでした。
また、オバマ大統領が選挙で最大限利用したことで知名度をあげたtwitterについては、候補者の利用の自粛を呼びかけるという、わかりづらい結論に達しました。
問題点
twitterは、なりすましによる虚偽の情報を防ぐのが難しいため自粛しようということになったようですが、ホームページやブログでも閲覧者がコメントを入れ、コミュニケーションをとることができるし、本名でなくとも開設できる以上、候補者の名前を使って、なりすますことが可能です。実際、今までに、お笑い芸人の出川哲郎氏のように芸能人でも、ブログでなりすまし被害にあった人がいます。
ブログやホームページの簡易版がtwitterだと言っても過言ではなく、twitterとホームページやブログを区別した理由が、いまいち、わかりません。
メール
メールは、誹謗中傷に使われる可能性があるという懸念から今回見送りとなりました。しかし、インターネット利用者の数を考えると、どうやって管理するのか、どこまで徹底できるのかが疑問です。悪く考えれば、例えば、ある候補者が選挙期間中に選挙運動の一環として有権者に送ったというメールを偽造して、陥れることもできるわけです。
中途半端な規制ではかえって、問題が大きくなることもあるので、規制のラインを明確にする必要があります。
YOMIURI ONLINE ネット選挙運動解禁、公正性確保など課題山積
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100527-OYT1T00793.htm