いすみ鉄道
いすみ鉄道をご存知でしょうか?千葉県のローカル線で、大原~上総中野間の28.6キロメートルを運行しています。この小さな鉄道が日本で初めて、訓練費自己負担による運転士訓練生を養成しています。
4人の訓練生
すでに訓練生4人が契約嘱託社員として採用されています。この4人は40から50代の中年男性です。訓練費はなんと700万円。すでに一括支払い済みとのことです。中日新聞の伝えるところによれば、
埼玉県志木市の吉井研治さん(51)はインターネットで公募を知り、「小さいころからの夢を実現させたい」と、二十九年勤めたバイク卸売会社を四月末に退職。妻と三人の子どもは当初反対したが、最後には「やりたいことをやってください」と後押ししてくれた。「小さいころから鉄道や飛行機に乗るのが大好きだった。不安もあるが頑張りたい」と笑顔を見せた。
3人も子供がいて、700万円の出費はかなり負担が大きかったでしょう。しかし、家族の協力もあって、夢を追いかける姿を見せることができる父親の数は世の中、それほど多くはないでしょう。
それぞれの夢に向かって
他の訓練生の中には、訓練との両立をしながら今の仕事をつづける人や、まだ会社に言っていない人など、それぞれ、状況はさまざまですが、9月の筆記試験、年末の実地試験に向けて、中年4人の訓練の日々が続きます。
不景気で就職難言われて久しいですが、このようなローカル線では社員の高齢化がすすみ、人材が不足しています。いすみ鉄道のこの雇用確保方法は、他のローカル線にも参考になるのではないでしょうか。
いすみ鉄道
http://www.isumirail.co.jp/topics/100305.html中日新聞「訓練費700万円 自己負担 夢の運転士へ 中年4人GO」
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010051090135220.html