CNNによると、アメリカの研究チームが、100歳以上の人に共通する遺伝子の特徴を突き止め、「Science」に発表した。
遺伝子の組み合わせに特徴
アメリカ・ボストン大学の研究機関とボストン医療センターの研究者グループが、100歳以上の1,055人と100歳未満の1,267人を対象に、それぞれ遺伝子の特徴を調べた。その結果、長寿のグループに共通する150のDNA配列の組み合わせを発見したという。
100歳未満のグループでも全体の15%がこの遺伝子を持っており、このことから、アメリカ人の15%は100歳以上まで生きる可能性があることになる。 しかし実際には、100歳以上の人は約6千人に1人。これは、寿命が環境や生活習慣にも左右されるためだ。また、長寿者に多く見られる遺伝子的特徴を持たない人は、長寿グループの中にも23%いたという。
研究チームはさらに、110歳以上の超長寿の人40%に共通する3種類の遺伝子の特徴も突き止めた。一方、心臓疾患や認知症といった、加齢と関係の深い疾患に関わる遺伝子的特徴の数は、100歳以上のグループでも100歳未満のグループでも変わらなかったという。
今回の調査では、100歳以上の被験者はすべて白人。今後は白人以外の人種についても調べるべく、日本の研究チームと協力してさらに調査を進める予定だという。
Science
http://www.sciencemag.org/ CNN
http://edition.cnn.com/2010/HEALTH/07/01/longevity.genetics/?hpt=Mid&fbid=-E6UpEE_8kJ