情報漏えい
群馬県では、理美容店の衛生状態を調査したデータや個人の氏名などの行政情報がインターネット上に流出したと発表しました。個人情報保護法ができて以来、個人情報の漏えいへの対策を各団体、企業で積極的に行っている中、由々しき事態です。
経緯
どのような経緯で漏えいしたかとういうと、男性職員が研修会や講演会の資料を作成する目的で、県の公文書の情報を無断でUSBメモリーにコピーし、自宅に持ち帰り、この人の個人用パソコンがウイルスに感染し、ファイル交換ソフトを通じてネットに情報が流出しました。個人の氏名や企業名、住所などまさに個人情報といえる情報が漏えいしてしまいました。
情報の持出
一般の企業でも同じことですが、会社の情報を記憶媒体にコピーして持ち出すことに関しては、厳しく規制していることが多いです。ファイル交換ソフトは、ウィルス感染する原因として注意されているにもかかわらず、そのような使い方をしているPCで公文書を扱うのは、非常に危険です。
特に地方自治体などの団体が扱うのは、公文書や個人情報を豊富に含んでいるので、その取り扱い方に関しては、規則を徹底しなければならないものです。
今後の対応
県のホームページによれば、今後の対策として、
当該職員に対して情報管理の徹底を促すとともに、所属内他の職員に対しても同様の指示を行った。また、情報政策課において、各部に対し情報セキュリティ管理の徹底を図った
とのことですが、USBなどの記憶媒体自体を置かないとか、そもそも情報のコピーができないようにセキュリティをかけるとか、情報の持ち出しそのものを不可能にするような対策も必要かと思われます。
群馬県 個人情報を含む県行政資料の流出について
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=96163