党・全国での動きも
このような動きは候補者個人の選挙運動に留まらず、民主党全国委員会(DNC)では、6月末に「Accountability Project(
説明責任プロジェクト の意)」をスタート、全国の共和党候補の公のイベントを録画し投稿してくれるよう、民主党支持者たちに協力を仰いでいる。
プロジェクトのサイトでは、支持者たちにこのように語りかけている。
「使用するビデオカメラの機種は問いません。もちろん携帯電話の録画機能を使っての録画でも構いません。共和党候補たちのスピーチ、公開討論、パブリックミーティングなどをみんなで検証するために動画を録画・投稿ください。」
政治家の正直さ
DNCのスポークスマンFrank Benenati氏は、このプロジェクトの存在意義はシンプルに、共和党議員を正直な政治家でいさせることだと語る。
「アメリカの政治には、誤った情報、嘘そして二枚舌がはびこっています。このAccountability Projectは、共和党のキャンペーン戦略と同様、共和党議員の真の姿を知らせることを、みなさんの善意を借りて、行う場所なんです。」
政治家にとっては良い面も悪い面?も
ボランティアスパイたちの活動は、候補者や議員たちにとってみれば「いつ何時も気が抜けない」状況と言える。
しかし、主要メディアで報道されないようなことがオンライン上で日の目を見るようになると捉えることも可能だ。議員個人の「善い」言動により党の支持がアップするという可能性もあるのではないだろうか。
オンライン上で保守的なブログを執筆をしているJon Fleischman氏は、政治の世界もセレブや芸能人たちと同じように「決定的瞬間」を狙われたり、露出にさらされる時代が到来したのだと分析する。
民主党全国委員会(DNC)による Accountability Projectサイト(英語)
http://accountabilityproject.com/page/content/ap/home/THE SACRAMENT BEE 'Campaigns spy on opponents in real time in California'
http://www.sacbee.com/2010/07/05/2869303/campaigns-spy-on-opponents-in.html