京都大学発のEV開発販売会社設立
グリーンロードモータース(株)は、持続可能な「カーボンゼロ社会」「循環型社会」の実現を目指した、京都大学発の電気自動車(EV)の開発・販売プロジェクトを発端とし、同大学の学生を中心に4月1日付で会社設立した。
同社は、環境対応自動車の早期普及を目的とし、複数の提携企業の協力のもと、ファブレスモデルによる市販車の製造を行い、プロモーションやサービスデザインに特徴のある関連サービスの開発を行うという。
新会社設立の背景は
近い将来、EVが新しい自動車市場を創出することが予測され、これまで京都大学では、松重和美教授(工学研究科)を中心にEVの開発・普及を目指す「
京都電気自動車プロジェクト」を進めてきた。
EVの基本技術は成熟期を迎えており、次のステージとして国内外のEV技術や素材技術を用い、プロモーションやサービスデザインに特徴のある独自ブランド商品と、関連サービス開発を行う法人の設立へと移行すると決めたという。
EVの開発と市場投入は、今までのように技術力のみではなく、サービスモデルと組み合わせることによって、一層の普及に繋がっていくと考えられる。
■京都電気自動車プロジェクトとは
京都電気自動車プロジェクトは、環境に優しいEVを大学の先端技術と京都の伝統文化・技術を融合して開発を目指すもので、これまで地域の企業、公的研究所、ベンチャー等との恊働で、京友禅、漆紋様の車体、また新型球状太陽電池を車体全面に設置した車などを製作し、提案してきた。
また、京都の竹を素材にした実走可能な竹籠型電気自動車(Bamgoo)は、京都Neo西山文化プロジェクト(京都大学桂キャンパス、京都市立芸術大学@KCAUプロジェクト、国際日本文化研究センター伝統文化芸術総合研究プロジェクトなどの連携)の一環として製作し、広く注目を集めている。
<会社概要>
社名:グリーンロードモータース(株)
本社:京都市左京区吉田本町 京都大学VBL内、
代表取締役社長:小間 裕康、
資本金:1,000万円
URL:http://www.greenlordmotors.co.jp (近日公開予定)
京都電気自動車プロジェクト
http://www.kyoto-car.jp/