鳥取大と「キーワード」の産学連携で
このほど、鳥取県内の公共区域に置かれている主要な彫刻を、インターネットに掲載したサイト「鳥取アートDBプロジェクト」がオープンした。現在108体を掲載している。
鳥取大学 芸術文化センターの石谷孝二教授と、デザイン会社「キーワード」の共同開設で、県内で野外彫刻のデータベースが作られたのは初めてとのこと。
サイトには、彫刻家や地域別に検索できる機能のほか、それぞれの見どころの紹介と地図を載せており、訪ね歩くには便利なものと言える。
スカイツリー監修の澄川喜一氏の作品も
鳥取市のとりぎん文化会館の中庭には、いま東京都で建設中の「東京スカイツリー」のデザインを監修した、澄川喜一氏(78 元東京芸大学長)の作品「WINGS OF PHENIX」がある。
澄川氏の彫刻は、このほかに倉吉市の2か所にある。
サイト開設の発端は、石谷教授の教え子だったキーワード社の石田英一さん(39)が1992年にまとめた卒業研究だそうで、天候や時間によって表情を変える野外彫刻には、美術館の展示品とは違った魅力があることから、県内各地を回って作品を調べたものという。
卒業後も交流を続けていた両者だが、昨年になって、「市民が活用できる形にしては」との話になり、データベースにすることにした。また地域の芸術振興のための産学連携事業として鳥取大から約40万円の予算もつき、石田さんらが2月からの約2ケ月間をかけ再度調べ直したとのこと。
なお、サイトをさらに充実させるため、メンバーは未掲載の作品の情報を募っている。
問い合わせは、キーワード(TEL:0857-29-4018)まで。
鳥取アートDBプロジェクト鳥取大芸術文化センター「キーワード」