Ipsosが統計結果を発表
ロイター通信と世界規模でさまざまな市場調査を行うIpsosが、子供のスポーツ関連イベントなどの場で親によるコーチやスポーツ連盟などへの暴言や暴行を目撃した経験の有無について、22カ国を対象に共同で調査を行った。
その結果によると、全体で約35%の親が、親による暴言や暴行を目撃した経験があったという。調査は22カ国を対象に、約23,000人を対象に行われた。激怒する、大声を出す、頭に血が昇るなどのシーンは、もはや映画やテレビの中だけの世界ではないことを明らかにした結果といえるだろう。
結果の違いは文化の違い?
国によって大きく異なった結果
最も目撃経験が多かったのはアメリカの60%で、インドがこれに続いて59%だった。さらにイタリア(55%)、アルゼンチン(54%)、カナダ(53%)、オーストラリア(50%)などの国が過半数を超えている。
一方ハンガリー、チェコ、メキシコ、日本、そしてフランスでは、そのような場面の目撃経験が極めて少ない結果となった。日本でも最近はモンスターペアレンツについて話題に上ることが多いが、やはり世界と比較するとまだまだ少ないようだ。
また男女比では、暴言や暴行の目撃経験者は男性が41%、女性が33%だった。さらに、収入が高く高等教育を受けてきた親の方が、より多くそのような行為を目撃していた。
一方で、婚姻状態(既婚/未婚・離婚)による目撃経験割合には特に差は見られないという。
(編集部 小川優子)
Ipsos
http://www.ipsos.com/U.S., India parents seen as worst behaved at kids' sports?
http://www.reuters.com/article/idUSTRE6364CZ20100407