アメリカ連邦労働局が発表したデータによれば、求職中の人物が就職活動に費やす時間は、日に18分なのだそうです。18分、これはどういうことでしょうか?
わき上がる疑問
考えてみましょう。あなたは求職中で、家でじっとしています。多分、ストレスがたまっていることでしょう。怒りもあるはずです。請求書の心配も尽きません。
大好きなテレビ番組が再放送されています。いえ、再放送されているお気に入りの番組はもう1つあります。そういっている間に、違う番組が、あと20分ほどで始まりそうです。
そう、この透き間が、就職活動の時間になるわけです。パソコンと向き合い、新しい書式の履歴書を、20通ほど企業へ送ります。急いで急いで、急がないと観たい番組が始まります。
ここで疑問がわき上がります。きっとあなたも、この問題の解決に手を貸すことができるでしょう。
1. どうしてこうなのか?
2. これは怠惰か?
3. 政府は意図せず、無職の利益を享受するために家にこもることを簡単にしてしまったのか?
4. 求職者は単純に、就職にいかせる知識を持ち合わせていないだけなのか?
5. 毎日どれくらい、これは繰り返されるべきなのか?
答えは中間に
この問題に対する考えは2種類あるはずです。もしあなたが働いているなら、単純にこれを「怠惰な求職者」として見ることでしょう。もしあなたが6か月以上就職できていない状態にあれば、これを「運がなかった」と、違う視点で見ることでしょう。
真実は、この2つの考えの中間点のどこかにあります。4番目の質問を考えてみましょう。求職者のほとんどは、何から手を付けるべきか理解できていません。外に1歩出れば、就職斡旋サービスがたくさんあるにしてもです。
例えば、 U.S.Newsが運営するLinkUp.comも、アメリカでは有力な求人情報専門の検索エンジンです。検索結果には、企業のウェブサイトに掲載されたものしか表示されません。運営側も、まだ、巨額の広告費を割けないため、求職者に向けたメッセージを掲載することは困難です。
しかし、努力はしています。それに、有効性を考えれば、クチコミは、どんどんと勢いを増すものです。この知識は、求職者にとって、手助けとなる情報の1つの例に過ぎません。
人員は削減されても、仕事の量は減っていない
ここまで、あれこれ考えてきたことを、まとめてみましょう。
どの企業にも、仕事はあります。求人は出していないかもしれません。実際にLinkUp.comに掲載されている求人情報は、ほかでは掲載されていません。若しくは、求人すら行われていないかもしれません。
しかし、どの企業も、仕事や、取り組むべき作業を抱えています。企業は人員削減を行っています。一方で、仕事量は減らされていません。
そこには、たくさんの手つかずの仕事が転がっているということです。問題は、それに取りかかるには、追加作業が必要になるということ。
少なくとも、このような仕事を掘り起こし、人員不足で酷使されている将来の上司を見つけるには、18分以上の時間が必要なのです。
原文: G.L. Hoffman (翻訳: Miyuki.T)
原文: How Job Seekers Spend Their Time (U.S.News)
http://www.usnews.com/money/blogs/outside-voices-careers/2009/12/29/is-the-government-sanctioning-lazinessLinkUp Job Search Engine
http://www.linkup.com/