どんなオンラインサービスが人気?
アメリカの電子政府サービスに対して全体として利用者の満足度が高いことは前編で述べたとおりであるが、それでは具体的にどういったサイトが良く見られているのだろうか?
106の連邦政府のサイトの中で満足度のTop10は次の通りである。それぞれ、順位、獲得ポイント、所管省庁、サイト内容の順である。
1位~5位
まずは1位から5位を見てみよう。
1位:90pt. 社会保障庁:定年後の収入試算
2位:90pt. 社会保障庁: 社会保障給付金の給付を受けるためのツール
3位:87pt. 社会保障庁: メディケアの処方薬プランの費用支援の申請
4位:87pt. 保健社会福祉省:健康に関するFAQをまとめたメディラインプラスの抄録
5位: 85pt. 保健社会福祉省:メディラインプラスのスペイン語版
一見して目につく特徴は全てが社会保障、健康関連のサイトであるということだ。それも上位を占めているのは社会保障費の試算で合ったり、給付や費用支援に関する申請ツールなど、お金に関することにはやはり関心が高いようだ。
また、5位にスペイン語サイトが入っていることが、アメリカに住むヒスパニック移民が多いことを表している。
6位~10位
では続いて6位から10位までを見てみよう。
6位: 85pt. 保健社会福祉省:国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所のウェブサイト
7位:84pt. 保健社会福祉省:女性の健康情報に関する国立センターへのゲートウェイ
8位:84pt. 保健社会福祉省:糖尿病、消化器病、肝臓病の国立研究所のホームページ
9位:84pt. 農務省:栄養政策促進センターの栄養指針
10位:84pt. 国防省:海軍ホームページ
やはりここでも健康に関するウェブサイトが多いことが分かる。6位から8位は具体的な病気・疾患に関する情報を扱うウェブサイトが占めている。これらの疾患に関する不安を持つ人が一次情報源としてこういったサイトを閲覧しているということだろう。
10位でやっと社会保障、健康のいずれとも関わりのないサイトが登場する。裏を返せば、ここでウェブサイトに対する満足度が高いということは、それだけこういったテーマに対する不安を人々が抱えているということかもしれない。
Top 10 Satisfying E-Gov Services
http://techinsider.nextgov.com/2010/04/sustained_satisfaction_with_online_federal_services.php ForeSee Results:ACSI E-Gov Satisfaction Index Q1
ttp://www.foreseeresults.com/research-white-papers/ACSI-e-gov-satisfaction-index-q1-2010.shtml