おたふくかぜの報告数が例年より多い
埼玉県は、28日に2010年 第16週(4月19日~4月25日)の感染症の流行状況を公開、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)報告数が前年までの同時期と比べ多くなっていると発表した。
おたふくかぜは、ムンプスウイルスに感染して起きる病気。発熱と耳の下(耳下腺)の腫れが特徴で潜伏期は2~3週間前後。耳下腺の腫れのほかに、あごの下(顎下腺)や首のリンパ腺の腫れ、睾丸炎、膵炎、髄膜炎などの合併症が知られていて、特にムンプス難聴と呼ばれる重篤な難治性難聴が後遺症として残ることで知られている。
現在ワクチン接種は任意接種となっている
おたふく風邪を予防するためのムンプスワクチンもあるが、現在任意接種となっているため接種率が低く、集団感染が広がりやすい状況になっている。
おたふくかぜは、後遺症も心配されるため、決して軽い病気と軽視することはできず、県では、子どもの体調がすぐれない時は、早めの医療機関の受診をすすめている。
埼玉県ホームページ 感染症の流行状況 2010年 16週
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/surveillance/srv-week1016.html