4月1日付けで積極的な勧奨を再開
厚生労働省は、4月1日付けで日本脳炎の第1期の標準的な接種期間に該当する者(今年度は3歳に対する初回接種)に対して積極的な勧奨を再開することと全国の自治体に通達した。
しかし、全国の自治体でも対応が分かれていて、この件についてまだ積極的に自治体から発表されていないところも多く、対象者への周知に至ってないケースも多い。
このような中、神奈川県厚木市では、5月1日付けでホームページにこのことを発表。同市では5月より、3歳の子どもを持つ保護者に対して、個別通知を発送する予定となっている。
平成17年5月以降、積極的な接種勧奨を差し控えていた
日本脳炎の定期の予防接種については、平成17年5月以降、厚生労働省から積極的な接種勧奨を差し控えることになった。この勧告の内容は、日本脳炎ワクチンの使用と重症のADEM(急性散在性脳脊髄炎)の発症の因果関係を肯定する論拠がある旨の答申を受けたことによるもので、よりリスクの低いことが期待されるワクチンに切り替えるべきとされたからである。
現在では、乾燥細胞培養ワクチン(新ワクチン)が開発され、安全性や供給実績等から積極的な勧奨を行う段階に至ったものと判断し、積極摂取が再開さることになった。
厚生労働省ホームページ 日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/nouen/index.html厚木市ホームページ 日本脳炎予防接種について
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/iryofukusi/kenkou/yobou/p003466.html