米政府は国内の温暖化ガスの排出量を20年までに05年比で17%削減する目標を国連に正式に通知したばかりだが、29日、オバマ米大統領は新たに温暖化ガスの排出量を2020年までに現行よりも28%削減する方針を発表した。国民に対し温暖化対策に率先して取り組む姿勢を示すのが狙い。
再生可能エネルギーへの転換を訴える
大統領は昨年10月に全省庁に対し、それぞれの削減目標をつくるように求めていた。ビルの省エネを進めるほか、太陽光や風力など再生可能エネルギーの利用を増やすことで目標の達成を目指す。
大統領は声明で「政府は米国最大のエネルギー消費者であり、排出量削減の義務を負っている」と指摘。「政府のエネルギー支出を石油から再生可能エネルギーに換えていく」と訴えた。
国連に通知した17%削減と今回の発表の28%削減、この違いが今後の温暖化対策にどう影響するだろうか。
在日米国大使館