ホンダは28日、手軽に水素燃料を補給するインフラを整備するため、家庭のガレージに置ける大きさで、燃料電池車に燃料の水素を補給できる装置を開発したと発表した。カリフォルニア州トーランスにある米国ホンダの本社研究施設で実証実験を始めており、燃料電池車の普及を目指す。
自宅で50キロ分の水素燃料が補給ができる
新たな装置は8時間で水素を約0.5キロ製造。ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」の場合、約50キロ走行できる量だという。
太陽光発電で水を電気分解して水素を製造する仕組みは従来品と同じだが、水素の製造と圧縮を一つの装置で行うためコンプレッサーが不要になり、小型で安く、騒音も少ないという。実験では安全性や使い勝手などを点検。市販はまだ予定していない。
本田技研工業株式会社