「シムドライブ」のEV開発に強力援軍
1月22日、慶応大学のベンチャー企業「シムドライブ」が、同社のEV(電気自動車)開発事業に34の企業・自治体が参加すると発表した。
同社は、EV研究の第一人者である清水浩慶大教授が中心となって昨年8月に産学連携で設立され、慶大やベネッセコーポレーションなどが既に出資している。
新たな参加企業は、三菱自動車、いすゞ自動車のほか、電池関連メーカー、商社など計32社で、自治体としては鳥取・岡山の両県が加わり地場産業の育成につなげる狙いがある。
EVの開発競争激化か?
駆動方式は、車輪ごとにモーターを取り付ける「インホイールモーター」形式で、試作車を年内に完成させ、技術を参加企業にライセンス供与して、2013年をめどに年10万台規模の量産化を目指すという。
なお、昨年11月17日には、舘内氏の日本EVクラブ が製作したEVが、東京から大阪まで走り抜いて無充電での航続距離555.6kmという新記録で話題を振りまき、また今月には、愛媛県も単独自治体として開発表明をしている。
EVはベンチャーが参入しやすい領域と言え、この先、開発競争がますます激化しそうだ。
「シムドライブ」の設立発表 日本EVクラブ発表