人材派遣会社「フォーラムエンジニアリング」(東京都港区)は同社で働く知的障害を持つ労働者24人を解雇する方針だったが、「雇用の責任の重さを感じて考え直しました」として解雇を撤回する意向を示した。
5年前に障害者雇用の一環として同社に製麺事業部を設立したが、長引く不況で事業部を閉鎖することを決めた。
しかし、これに反発する障害者24人が「全国一般東京東部労組フォーラムエンジニアリング支部」を結成した。労組側は「障害者を一人の人として扱っていない」などとして会社側と協議を重ねてきた。
その結果、会社側は「障害者雇用の社会的な意義や重要性をあらためて認識し、製麺事業部閉鎖を撤回することに決定いたしましたのでご通知いたします」と労働組合に文書で伝えてきたという。
労組側は「本当にうれしい。みんなで立ち上がれば雇用は守れる」と話している。