ダブル受賞
第142回直木三十五賞の選考委員会が平成22年1月14日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、池井戸潤『鉄の骨』、佐々木譲『廃墟に乞う』、白石一文『ほかならぬ人へ』、辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』、葉室麟『花や散るらん』、道尾秀介『球体の蛇』 の6作品の中から佐々木譲さんの『廃墟に乞う』と白石一文さんの『ほかならぬ人へ』が受賞作に決まりました。
第142回芥川賞は第121回(1999年上半期)以来の「該当者なし」でした。
『廃墟に乞う』 内容紹介
佐々木譲 著『廃墟に乞う』は北海道警察捜査一課捜査員・仙道孝司が主人公の「警察小説」。「ある事件」をきっかけに自宅療養をしている仙道は、休職中という自由な立場を生かして、持ち込まれた事件の捜査をします。警察手帳も持たず、拳銃も持てない仙道がどのような捜査をするのか? ニセコ、夕張などを舞台に、北海道が抱える社会的問題を鋭く描く第一級のエンターテインメントです。
『ほかならぬ人へ』 内容紹介
白石一文 著『ほかならぬ人へ』は、愛の本質に挑む純粋な恋愛小説。愛するべき真の相手は、どこにいるのだろう?「恋愛の本質」を克明に描きさらなる高みへ昇華した文芸作品です。
文藝春秋祥伝社