地方都市の誘致により大企業の事業所 開設へ
国内線・国際線の予約、案内業務や、マイレージクラブ会員からの問い合わせ・相談、各情報提供などを行う「ANAテレマート株式会社 」(本社 東京都品川区:以下同社)が10日、長崎県でコールセンター業務を開始した。
県の誘致に伴う新規立地での開設で、業務開始した同日には中村知事や田上市長ら地元の関係者約130人が出席し、開所式を行った。同社は全日本空輸株式会社(本社 東京都港区:以下全日空)出資100%の子会社。
新事業所は環境にも配慮
東京本社をはじめ、大阪、札幌、福岡に次いで国内5か所目のコールセンター事業所になるが、地方都市の郊外に自社ビルを新設するのは初めて。長崎市神ノ島町にある神ノ島工業団地内の敷地18,000平方メートルに、事業所(建築面積5,200平方メートル)を新設。建物には太陽光パネルを設置するなど環境にも配慮している。この事業所への投資総額は約20億円。
地域活性化に期待~障害者雇用にも積極的に取り組む~
今年度は地元雇用を中心に120人態勢で業務を開始。段階的に増員し、数年後には約450人体制まで拡大を予定しており、国内コールセンターの中核として運営を行っていくと位置付けている。また障害者も20人~30人雇用する方針を明らかにしており、受入対応するために所内バリアフリー化も徹底されている。
長崎県の中村知事は、業務が円滑に行われるよう今後も最大限支援していくと表明しており、この事業所開設により地域経済の活性化や雇用拡大に期待大。全日空の長瀬社長もANAグループの国内最大拠点として地域に密着し、活性化を図っていきたいとしている。
ANAテレマート株式会社全日本空輸株式会社