自殺対策白書、6月10日閣議決定
6月10日に閣議決定された平成23年版の自殺対策白書が公表された。冊子版の平成23年版自殺対策白書は、平成23年7月頃、全国の書店等で発売される予定だが、PDF版は下記サイトから見ることができる。
平成23年版 自殺対策白書
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2011/pdf/index.html1年間の自殺者数は、平成10年以来13年連続で3万人を超えており、深刻な状況となっている。「平成22年中における自殺の概要資料」および「自殺対策白書」によれば、平成22年に自殺と確定された人数は、男性22,283人、女性9,407人で、合計31,690人となっている。
自殺の詳細
自殺者の職業でもっとも多かったのは無職者の18,673人で、自殺者全体の6割弱に該当する。次に多いのは被雇用者・勤め人の8,568人で、自殺者全体の3割弱に該当する。
次に自殺者の年齢を見ると、50歳代が5,959人、60歳代が5,908人でそれぞれ自殺者全体の2割弱を占めている。これに続いて40歳代が5,165人で1.5割強となっている。特に45歳~64歳の階級が大きな山を作っている。
最後に自殺の原因の第1位を見ると、19歳以下が学校問題であることを除き、すべての年代において健康問題となっている。しかし、男女の間には若干異なるところがある。女性の自殺原因の第1位はすべての年代において健康問題となっているのに対して、男性は19歳以下は学校問題が、40歳代と50歳代は経済・生活問題が第1位となっている。
自殺対策白書では、このような自殺者を未然に防ぐ取組、遺族のケアについての取組などについても紹介されているが、こうした様々な支援の輪が広がり、自殺者が1人でも少なくなることを祈るばかりだ。
自殺対策白書
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/index-w.html平成23年版 自殺対策白書
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2011/pdf/index.html内閣府
http://www.cao.go.jp/警察庁
http://www.npa.go.jp/警察庁 平成22年中における自殺の概要資料
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H22jisatsunogaiyou.pdf