ソーラーパネルのジーパン
ブルージーンズの用途はもはやファッションだけではない。コーネル大学研究チームはジーンズの染料にインディゴのかわりに太陽発電のナノ分子を使う方法を発見した。
このナノ分子の構造は柔らかく紙のように折りたたむことができる。この方法が成功すれば太陽電池のジーンズが出来るかもしれない。
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morgueFile 超軽量かつ多孔質なナノ素材
現在の太陽電池は主にシリコンから作られている。シリコンは重くて柔軟性がなく効率が悪い。
コーネル大学研究チームはを共有有機フレームワーク(covalent organic framework、COF)のインディゴ染料分子の開発に成功した。COFは超軽量かつ多孔質で強い接合素材。
コーネル大学化学生物学助教授William Dichtel
今まで適切な構造を作ることができませんでした。適切な構造とは安定した構造です。最近では最も安定した構造を作ることに成功しました。
この研究結果は雑誌Nature Chemistryに掲載された。
分子構造を2次元シートにするために酸触媒を使用した。次にこの2次元シートを重ね合わせ充電のためのクロスハッチフレームワーク回路を作る。ジーンズの青と緑の染料にはフタロシアニンを使った。
フタロシアニンはジーンズや分子プラスチックの着色に使われる青と緑の染料。フタロシアニン自体は太陽電池ではないがフタロシアニンはCOFと相性が良く太陽光の吸収性が高いという特性がある。
次の課題はこのクロスハッチフレームワーク回路と有機素材の親和性だろう。これがうまくいけば、軽い布のような素材の太陽電池ができる。
Discovery News
BLUE JEANS FOR SOLAR PANELS
http://news.discovery.com/tech/blue-jeans-for-solar-panels.html