未曾有の災害
6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から15年が経った。
神戸市など被災地で追悼行事が行われた。大震災では多くの方が犠牲になり怪我をされたが、あまり知られていないがその中に「震災障害者」がいる。17日、「震災障害者」とその家族ら約10人が矢田立郎市長と初対面し、手紙と要望書を手渡した。
クラッシュ症候群で後遺症
神戸市の男性(69)は18時間生き埋めになり、
クラッシュ症候群で今も右足などに後遺症が残る。「大きな一歩。孤立感を抱えている人も、笑顔を取り戻して生きていけるように」と前向きに語る。この男性は 同じ症状を持つ震災障害者がいると聞けば、訪ねてまわる。懇談では「震災から12年後に他の震災障害者と出会うまでは孤立して生きてきた。市主催のコンサートへの招待状をいただいた時は本当にうれしかった」のどと感想を述べた。
「震災障害者」は183人
市内の「震災障害者」は183人と判明した。矢田市長は「震災で犠牲になった方々の8割以上が倒壊した家屋や家具の下敷きになったとされる。みなさんの貴重な体験を発信してください」と話した。