産学官連携事業で育成したブランド豚
広島県庄原市の庄原商工会議所(玉川忠義会頭)が同県立広島大や同市などとの産学官連携事業で育成したブランド豚「どんぐりコロコロ豚」(商標登録済み)の豚肉が19日、同市新庄町の総合交流拠点施設「食彩館しょうばらゆめさくら」内の「ミート工房」で発売される。
血中コレステロール値を下げる効果
同大生命環境学部の村田和賀代准教授らの研究グループが2007年7月から今年3月に市などの助成を受けて研究、確立した肥育管理基準に基づいて、同会議所の承認を受けた市内の養豚農家が生産した。一定期間、市民らから提供を受けたクヌギやミズナラ、カシなどの市内産のドングリを飼料に混ぜて食べさせ、里山で放牧している。肉には、血中コレステロール値を下げる働きがあるとされる不飽和脂肪酸のオレイン酸などが多く含まれているという。
お財布にも優しい価格設定
当面、10月に放牧した計15頭分の肉を販売。100グラムあたりの価格は、ロース肉278円、バラ肉218円、モモ肉208円など、他のブランド豚より低めに設定。今後、売れ行きを見ながら順次生産頭数を増やす計画という。
庄原商工会議所の見田努事務局長は「臭みがなくさっぱりしたうまみのあるヘルシーな肉を味わってほしい。シンプルな調理法がおすすめ」と話している。