観察記録などをアップロードするだけで健康状態を評価
AI医療機器の開発を行うアイリス株式会社(以下、アイリス)が、アサヒグループジャパン株式会社(以下、アサヒグループ)と協業し、介護・看護事業者向けの新しい口腔状態評価アプリ『クチミル』を開発。社会福祉法人元気村グループやWyL株式会社、社会福祉法人善光会、そして株式会社善光総合研究所と連携し、同アプリの実証実験を開始すると10月23日に発表した。
同アプリは専用アプリを用いて、主に高齢者の口腔の健康状態を評価するサービスだ。介護職員が専用アプリを通じ、口腔状態に関する観察記録と口腔動画を撮影してクラウド上にアップロードすると、専門スタッフに動画が共有され、口腔内の健康状態が評価される仕組みとなっている。
介護職員が口腔内を確認することは作業負荷がかかるほか、専門的な評価が難しく、対応した職員によって評価のばらつきがあった。そこで高齢者の適切な口腔ケアなどを目指し、アイリスとアサヒグループが同アプリを共同で開発した。
介護職員の業務負担の軽減にもつながるアプリ
『クチミル』によって、高齢者の口腔の健康状態を遠隔で専門家が評価できるため、介護職員が専門知識を持つ必要もなくなるほか、それによる業務負担の軽減も見込まれる。
アイリスによれば今後も、インフルエンザの診断を支援するAIの開発経験を活かし、さまざまな課題を抱えるパートナーと共創して医療の進歩に貢献していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
アイリス株式会社
https://aillis.jp/アイリス株式会社のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000035813.html