尿酸値を下げる食事に関する研究
株式会社はくばくは、医療法人健清会那珂記念クリニックおよび山梨大学生命環境科学部地域食物科学科との共同研究で「低穀物摂取の2型糖尿病患者における大麦摂取は食事の栄養バランスを改善させ、血中尿酸値を改善する」という研究結果を明らかにした。
この結果は科学雑誌『診療と新薬』に掲載されている。
同研究は、2型糖尿病患者の高尿酸血症予防に、血清尿酸値を改善する可能性が高いと考えられる大麦を、穀物摂取量が低く、かつ尿酸値が高い2型糖尿病患者の食事指導に使用することで、実際にどのような影響を与えるかを検討するものだ。
3か月間の大麦摂取で
研究では、2021年9月~2022年3月までに那珂記念クリニックを受診し、血清尿酸値が7mg/dL以上であった2型糖尿病患者に食物摂取頻度調査を実施。
穀物摂取エネルギー比率が50%未満であった17名の患者に対して、約3か月間にわたり大麦摂取を含めた食事指導を行った。
そして、再度食事摂取頻度調査を実施し、血中尿酸値を検査したところ、大麦摂取直前と比較し、3か月間の大麦摂取後、血中尿酸値は有意な低下を示した。
参加者の中でも平均1.1回大麦を摂取した低大麦群は血中尿酸値が低下したが有意差はなかったものの、平均2.2回接種した高大麦群では顕著な低下がみられている。
調査の中では大麦摂取の前後の総エネルギー摂取量にも触れており、大麦摂取後では炭水化物エネルギー比率が有意に増加し、一方で脂質エネルギー比率は有意に減少、たんぱく質エネルギー比率に変化はなかった。
また、穀類、動物性たんぱく質、飽和脂肪酸のエネルギー比率の変化についても、高大麦群では動物性たんぱく質と飽和脂肪酸のエネルギー比率が有意に低下した。
(画像はプレスリリースより)
株式会社はくばくのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000045708.html株式会社はくばく公式サイト
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