利息支払額は昨年度の1.5倍
トルコ財務省は16日、今年上半期の中央政府予算残高として786億トルコリラ(約140億ドル)の赤字を計上した。
2019年1月から6月の予算収入は4,030億トルコリラと前年同期比で14%増加した。一方で、予算支出は約4,816億トルコリラと前年同期比で20.5%増加した。収支合計は支出が収入を上回り、786億トルコリラ(約140億ドル)の赤字となった。
公開された資料によると、税収は3,077億トルコリラ(548億ドル)と前年同月比で4.4%増加した。
一方で、無利子予算支出は4,308億TLと前年同月比で17.7%増加した。また、利息の支払額は507億トルコリラ(90億ドル)と前年同月比で50.1%増加しており、財政を圧迫している。
支払利息を除いた予算残高は278億トルコリラ(50億ドル)の赤字となった。
なお、括弧内の数値は1ドル5.6トルコリラとして換算したもの。
インフレにより人件費が高騰
支出の内訳を見てみると、支出全体の4割を占める経常移転(Current Transfers)は1,992億トルコリラと前年同月比で21%増加した。また、人件費は1,258億トルコリラと前年同期比で27.7%増加しており、支出全体の26.1%を占めている。
収益は全体として伸びているが個人消費に陰り
収益の内訳では、銀行・保険取り引きに関する税が33.8%増加。法人税は5.2%、輸入関税は4.6%それぞれ増加したのに対して、個人消費税は4.2%減少した。いずれも前年同月比。
(画像はプレスリリースより)
トルコ財務省プレスリリース
https://ms.hmb.gov.tr/