82.9%が介護でやりたいことが制限されていると回答
株式会社アニスピホールディングスが9月9日から9月10日にかけて、障がいを持つ(持っていた)家族の介護を行っている15歳から29歳の男女105人に対し、「ヤングケアラー問題の実態調査」を実施、その結果を9月21日に発表しています。
同調査で、『Q1.あなたは、認知症などの障がいを持つ(持っていた)家族の介護を行っていることで、自分のやりたいことが制限されてしまっていると感じますか。』と質問したところ、「非常に感じる」との回答が全体の44.8%、「少し感じる」が38.1%となりました。
次に「非常に感じる」「少し感じる」と回答した人に『Q2.どのような場面で、自分のやりたいことが制限されていると感じますか。』と聞くと、「勉強する余裕がない」との回答が最多の43.7%で、「やりたい仕事に就けない」が37.9%、「精神的に負担となっている」が37.9%などと続きました。
さらに『Q3.Q2で回答した以外に、自分のやりたいことが制限されていると感じる場面があれば教えてください。(自由回答)』との質問では、「自分の自由な時間が確保できない。」や「介護が優先で自分の生活が後回しになってい。」などの回答が得られています。
「衣」・「食」・「住」で最も課題となるのは「住」
「Q4.あなたが認知症や障がいなどを持つ家族を介護する上で、「衣」「食」「住」の中で最も課題として感じるものはどれですか。」と聞くと、「住:住まいに関すること」との回答が全体の54.3%を占め最多、「食:食事に関すること」が34.3%、「衣:衣服に関すること」が11.4%という結果が得られました。
また、「住:住まいに関すること」と回答した人に、『Q5.家族を介護する上で、「住」に関するどのような課題を感じることがありますか。(複数回答)』と質問したところ、「障がいを持つ家族の介護を毎日することが、精神的に負担となっている」という回答が最多の36.8%となりました。
さらに『Q6.あなたは、高齢化に伴う症状や障がいを持つ人でも安心して暮らすことのできる「高齢者施設」や「障がい者グループホーム」などの入居系サービスに、あなたが抱えている介護問題の改善を期待しますか。』と聞くと、「非常に期待する」という回答が最も多く全体の40.0%、「やや期待する」が45.7%などとなっていることが分かっています。
(画像はプレスリリースより)
株式会社アニスピホールディングス
https://anispi.co.jp/株式会社アニスピホールディングスのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000022736.html