在宅の要介護高齢者・家族にとってうつ病は身近な疾患
株式会社インターネットインフィニティー(以下、インターネットインフィニティー)は、11月16日、「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所に勤務)551名を対象として、CMNRメディカル(第30回)「うつに関するアンケート」を2021年11月1日~11月4日に行った結果を発表しました。
インターネットインフィニティーの調査によると、利用者や家族から「死にたい」と言われた、自殺を図られたことのあるケアマネジャーの割合は55.9%。ケアマネジャーにとって気分の落ち込みが激しい利用者や介護家族に対応することは珍しいことではないようです。
ケアマネジャーのほとんどは利用者本人や介護家族のうつ病を問題視しており、なかでも介護家族のうつ病の方が利用者本人のうつ病よりも問題と思っているケアマネジャーの多いことが判明。
そこで、うつ病が疑われる利用者や介護家族への働きかけについて尋ねたところ、うつ病が疑われる人が10人いた場合に受診勧奨している割合は、平均すると利用者に対して74.7%、介護家族に対して66.2%となりました。
また、担当利用者の家族のうち「介護うつの人」と「うつ病と診断はされていないが気分の落ち込み(抑うつ)があり心配している人」の人数を尋ねると、合わせて平均2.1人。以前から言われている値に比べてとても少ないことがわかりました。
介護家族の精神の健康を保つことは重要
ケアマネジャーによるうつ病の治療法についての認知度を尋ねたところ、うつ病の治療法について最も知らないという回答が多かったのは「光療法(74.8%)」、次いで「磁気刺激治療(71.0%)」でした。
ケアマネジャーが受診を勧める際のうつ病の程度は、一般的に受診が必要とされる状態よりも悪い可能性があります。ケアマネジャーが利用者や介護家族の抑うつ状態を軽くみることなく、より早く受診勧奨するような啓発が求められます。
(画像はプレスリリースより)
株式会社インターネットインフィニティー プレスリリース
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6545/tdnet/2050779/00.pdf