出店ハードルを下げるシェアレストランが増加中
デリバリー専門「僕らの」シリーズ中目黒店開業
イートインも予定しての開業に
吉野家HDが飲食店開業をサポート
株式会社吉野家ホールディングス(以下、吉野家HD)は29日、同社が進めるシェアレストランの仕組みを用いた新規開業事例を公表した。12月28日に中目黒でプレオープンしたデリバリー専門ゴーストレストランの「BOKURANO」だ。
1つの空間に3タイプの飲食店が同居する。1つは「BOKURANO 中目黒店」で、ローストビーフ弁当をメインに、牛しぐれや鮭、のり弁など定番人気の食材を用いた折箱詰めの弁当を提供する。鮭弁当などには味噌汁もつく。
2つ目は「僕らのハンバーグ」で、肉の食感をしっかり味わわせる煮込みハンバーグを提供する。ライスやサラダもセットに、王道洋食のニーズをとらえる。
3つ目が「僕らのヘルシー料理」で、低カロリー・高たんぱくな食べ応えのあるサラダ類などを中心に提供する。安定したブームの続くサラダチキンなどの愛好層がターゲットだ。トレーニング食として「筋トレ弁当」と名付けたオリジナル弁当をS・M・Lの3サイズで展開する。
今後はイートイン営業も
プレオープンはUber Eatsでのデリバリー提供のみになるが、対応デリバリーサービスを拡充して1月中旬にグランドオープンとし、随時イートイン営業も行っていく。
吉野家HDでは、まとまった開店資金を必要とせず、短期からでも始められる、月額定額の間借り「シェアレストラン」プラットフォームの展開を進めており、これによる飲食店開業事例を増やしてきている。
今回のゴーストレストラン「僕らの」シリーズ・中目黒店開業も、こうした事例の1つという。
コロナ禍でさらに広がるシェアとゴースト
飲食店の開業には資金が必要だ。数年で廃業せざるを得ない事態に陥り、借金を抱えるケースも少なくない。吉野家HDのサポートなどで広がってきたシェアレストランの形態は、コロナ禍で飲食業界全体が苦境となる今、さらに注目されるだろう。
デリバリー専門のゴーストレストランも、コロナ禍で急速に増えている。この2つの業態を組み合わせた新店舗は、当面のトレンドになるかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
株式会社吉野家ホールディングスによるプレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/242040