飲食店.COMに加入している飲食店の半数以上がキャッシュレス決済システムを活用していることが分かった
飲食店が業務効率化に好影響を与えたと思うサービスはキャッシュレス決済システムだと回答
ITサービスの導入はむしろ手間がかかるのではとIT化の導入に意見が分かれる声も見られた
約半数の飲食店がキャッシュレス決済システムを活用
株式会社シンクロ・フードが、20202年10月23日から2020年10月30日にかけて、同社運営の飲食店に特化したリサーチサービス「飲食店リサーチ飲食店.COM」の会員を対象に、ウィズコロナ時代における飲食店のテクノロジー導入の状況についてアンケート調査を実施し、結果を11月11日に発表した。
「現在、店舗で活用しているITサービスをお応えください」という質問に対して、48.3%の飲食店が「キャッシュレス決済システム」を活用していることが分かった。約半数近くの飲食店がITサービスを導入していることが伺える。こうした背景には、今年6月まで実施されたキャッシュレス・ポイント還元事業による、システム導入促進の影響もあると予想される。
またこの「現在、店舗で活用しているITサービスをお応えください」という質問の回答としては、次いで「集客目的で利用する各種SNS」が46.7%、「グルメサイト・アプリのネット予約サービス」は38.2%、「多機能型POSレジ」は36.8%という結果が得られた。
同調査において、「現在、店舗で活用しているITサービスのうち、特に業務効率化に好影響を与えたシステムまたはサービスを選んでください」と回答した飲食店が21.2%という結果となった。これは、売り上げ管理や防犯上のメリットの他に、新型コロナウイルスの影響により徹底した感染予防対策が求められる社会の動きに合わせた非接触意識の高まりが影響していると思われる。
SNSとGoToイートが集客の手段と後押しに
集客施策において、「現在、取り組んでいる集客施策をお答えください。」という質問では、「Instagram」が60.5%と最も多い結果となった。コストのかからないSNSのサービス利用は集客手段の基本である様子が見えてきた。さらに、「GoToイート(予約サイトによるポイント付与)」と回答した飲食店が43.2%であったように、10月から始まったGoToイートのポイント還元事業の参加の影響からか、今後の集客のポイントとなっていく様子が伺える。
ITサービス導入に「必要性を感じない」の声も
同調査では、大多数の飲食店がITサービスの導入について積極的な意向を示したものの、「ITサービスを導入することでむしろ手間がかかるのでは」など、全てをITサービスに頼ることにやや後ろ向きな声も上がっている。
「テイクアウトメニューや感染防止対策に努めていることをSNSでアピールする」という前向きな声もある一方、「店頭看板やチラシの配布など、アナログ的な集客手段が功を奏した」という声もあるように、店舗のアピール方法は、一概に決まりがあるとは言えないことが考えられる。
(画像はプレスリリースより)
株式会社シンクロ・フード プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000426.000001049.html飲食店リサーチ
https://www.inshokuten.com/research/company/