「老人ホーム」での看取りが増加傾向に
掲載施設数No.1の老人ホーム検索サイト「みんなの介護求人」などを運営する株式会社クーリエ(以下、クーリエ)が、「看取りニーズ増加に伴う介護施設の課題」について調査を実施、その結果を5月13日に発表しました。
日本では一人が一生のうちに使う医療費のおよそ半分を、死亡前の2か月に使うとされており、病院で「理想的」な最後を迎えるには大きな費用がかかります。また、2000年代に政府が医療費適正化政策を導入したことで、病院側が受け取る報酬が少なくなり入院日数や治療行為を短期化せざるを得なくなりました。
そこで、厚生労働省の「人口動態調査」結果を基に作成した看取りに関する図を見ると、「自宅」や「介護医療院・介護老人保健施設」と比較して、近年では「老人ホーム」での看取りが増加傾向にあることが分かっています。
「老人ホーム」の約80%が看取りを受け入れている状況
「みんなの介護」保有のデータを基に作成した図を見ると、看取りに対応している施設の割合が「介護付き有料老人ホーム」で74.3%、「住宅型有料老人ホーム」で75.5%と、「老人ホーム」の約80%が看取りを受け入れていることが確認できました。
また、『介護職員の看取りに対する認識と認識に影響する要因 -混合研究法を用いた探索的研究-』(川上嘉明、浜野淳ほか)を基に作成した図を見てみると、経験者・未経験者問わず、職員が最も重視しているのは「高齢者施設の看取りに対する方針」で41%、「看護師やスタッフとの連携」が38%、「利用者・家族への看取りについての周知と意思の確認」が28%などと続きました。
(画像はプレスリリースより)
株式会社クーリエ
https://www.courier.jpn.com/株式会社クーリエのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000015597.html