2つの臨床試験で主要評価項目を達成
第一三共株式会社は2018年2月15日のニュースリリースで、α2δ(アルファ2デルタ)リガンド「ミロガバリン」について、末梢性神経障害性疼痛に係る国内製造販売承認申請を実施したことを発表した。
今回の申請は、2015年2月から日本を含むアジアにおいて実施した糖尿病性末梢神経障害性疼痛患者を対象とした第3相臨床試験および帯状疱疹後神経痛患者を対象とした第3相臨床試験(両試験とも主要評価項目を達成)に基づくものである。
新たな治療の選択肢を提供する
末梢性神経障害性疼痛は、さまざまな原因によって末梢神経に損傷や機能異常が起こり生じる痛みであり、代表的なものには糖尿病性末梢神経障害性疼痛や帯状疱疹後神経痛などがある。
日本で1,000万人を超えると推測される糖尿病患者のうち、糖尿病性末梢神経障害性疼痛に罹患している患者の割合は9~22%と報告され、また、日本で年間に50~60万人が発症している帯状疱疹患者のうち、帯状疱疹後神経痛に罹患している患者の割合は10~25%と報告されている。
第一三共は、末梢性神経障害性疼痛領域へ新たな治療の選択肢を提供することで、日本の患者や医療関係者に貢献できるものと期待していると述べている。
(画像は第一三共株式会社のサイトより)
第一三共株式会社ニュースリリース
https://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006799.html第一三共株式会社
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