経済フォーラム開催の米ドルの動き
KITCOでは1月25日、スイスで行われている世界経済フォーラムで、米国大統領の「強いドル」支持発言によって金の下落を押しとどめたと報じている。
トランプ「強いドル」を強調
スイスのダボスで行われている世界経済フォーラムで、「ドル安は好都合」としたムニューシン米財務長官。次の日訂正を行ったものの、発言に対し多くの政治家やアナリストは「世界的な通貨戦争」宣言だと捉えた。
欧州銀行総裁のマリオ・ドラギは、「欧州は通貨戦争には参加しない」としながらも、外国為替市場だけでなく国際関係にも大きく影響しかねないと指摘した。
そしてトランプ大統領が同フォーラムに参加。CNBCとのインタビューで「ドルは強くなり、最終的には強いドルを見たい。我が国は経済的にも強くなっている。」と発言し、財務長官の訂正を後押しした形となった。
金の最終取引は89.31ポイント
この発言により、米ドルの急落を阻止。米ドルの買値がつき、セッションの早い段階で米ドル指数は88.43ポイントまで下落、最終的には89.31ポイントで取引を終えた。
2月の金先物取引残高は、1オンス当たり1,344.50ドルで取引。1日で0.88%減となった。取引の早い段階で金は1.5年ぶりの高値となり、1オンス1,365.40ドルで取引された。
(画像は写真ACより)
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