9月27日の取締役会で決議
大日本住友製薬株式会社は、9月27日に開催された取締役会において、早期退職者の募集を行うことを決議したと発表した。
対象となるのは、2016年9月1日時点で生産本部に所属し、退職日となる2018年3月31日時点で45歳以上かつ勤続5年以上の社員(一部の社員を除く)。募集人員は定めていない。
募集期間は2017年11月15日から12月15日までで、優遇措置として、通常の退職金に特別退職金を加算して支給する。さらに、希望者に対しては再就職支援を行うとしている。
工場の閉鎖、統合に伴う移管作業の進行に応じた決議
早期退職者募集の理由として、同社は国内での後発品使用促進策による長期収載品の売り上げの落ち込みと、戦略品等の売り上げに期待どおりの拡大が見られないことをあげ、国内事業の基盤強化が喫緊の課題であるとの考えを示した。
さらに海外市場において、非定型抗精神病薬「ラツーダ」が北米事業で2015年度に10億ドルの売り上げを達成、2016年度には12億ドル超の売り上げを達成し好調であるものの、2019年に独占販売期間満了となることも影響している。
大日本住友製薬では、2016年8月に生産本部を除く国内の従業員を対象に早期退職者の募集を実施しており、工場の閉鎖や統合に伴う移管作業等の目途が立ったとして、今回生産本部に所属する従業員を対象とした早期退職者の募集を行うこととなった。
(画像は大日本住友製薬株式会社 ホームページより)
大日本住友製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20170927.pdf