変形性膝関節症患者を対象として開始
久光製薬株式会社は、9月25日、経皮鎮痛消炎剤「HP-5000」の米国第2相比較臨床試験を開始したと発表した。
同試験では、変形性膝関節症患者を対象として、同剤を投与した際の有効性および安全性について検討が行われる。
研究開発をスピーディーに進める体制を構築
久光製薬は、1847年に薬業を開始して以来、鎮痛消炎貼付剤を中心とした医薬品を展開し、人々の健康づくりに取り組み続けている企業。同社の代表商品である「サロンパス」は、貼付剤の先駆けとして世界100ヵ国以上に商標登録され、現在では世界共通語にまでなっている。
また、鎮痛消炎以外の領域の薬物においても、貼付剤化することで今までの剤型になかった新たなメリットの実現を目指し、世界的視野での商品開発を推進。鳥栖地区研究所・筑波地区研究所・東京本社の国内拠点に米Noven社を加えた4拠点を軸として、研究開発をスピーディーに進める体制を構築している。
患部に対して高濃度に薬物を送達
「HP-5000」は、久光製薬が独自に保有するTDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて開発された経皮吸収型製剤。患部に対して高濃度に薬物を送達させることで、変形性膝関節症治療剤の新たな選択肢となることを、同社は期待しているという。
なお「HP-5000」の米国第2相比較臨床試験は、 米Noven社が行う。久光製薬は、2019年度中に同剤の第3相臨床試験開始を目指すとしている。
(画像は久光製薬の公式ホームページより)
HP-5000(経皮鎮痛消炎剤)の米国第2相比較臨床試験開始のお知らせ - 久光製薬株式会社
http://www.hisamitsu.co.jp/