毎週投与法についての承認を取得
大鵬薬品工業株式会社は、8月25日、抗悪性腫瘍剤「アブラキサン点滴静注用100mg」について、胃がんに対する新たな用法・用量の承認を取得したと発表した。
同剤は、日本国内において乳がんなどの効能・効果について承認を取得している薬剤。今回新たに取得したのは、毎週投与法についての承認。
世界71カ国で承認されている「アブラキサン」
「アブラキサン」は、アブラキシス・バイオサイエンス社により開発された抗悪性腫瘍剤。人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させナノ粒子化した、パクリタキセル製剤となっている。生理食塩液での懸濁が可能となっており、その有効性および安全性は既に確認済み。現在は、世界71カ国で承認されている。
同剤の販売は、欧米を中心とする海外においては、アブラキシス・バイオサイエンス社の親会社であるセルジーン社が手がけている。日本国内においては、大鵬薬品が開発販売権を取得。2010年7月に乳がん、2013年2月には胃がんと非小細胞肺がん、2014年12月には治癒切除不能な膵がんの効能・効果で、それぞれ承認を取得している。
「週1回投与を3週間連続で行い、4週目は休薬」
「アブラキサン」が今回国内において新たに承認を取得した毎週投与法は、「週1回投与を3週間連続で行い、4週目は休薬」という過程を1コースとして、投与を繰り返す方法。治療歴のある進行胃がん患者を対象として実施された国内第3相臨床試験の結果に基づき、承認されている。
大鵬薬品は今後も、患者や医療関係者により広く貢献できるよう、「アブラキサン」の適正使用推進に努めるとしている。
(画像は大鵬薬品の公式ホームページより)
抗悪性腫瘍剤「アブラキサン点滴静注用100mg」胃がんに対する新たな用法・用量の承認を取得 - 大鵬薬品工業株式会社
https://www.taiho.co.jp/release/2017/20170825.html