欧州を含む各国にて特許を出願中
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、7月21日、同社が開発中であるDLK-1抗体について、中国における特許付与の決定通知を受領したと発表した。
同特許は「LIV-1205」に関連する特許であり、同社は欧州を含む各国にて同特許を出願中。米国では、既に特許が成立している。
新しいがん治療の標的になりうる可能性
DLK-1(Deltalike homolog-1)は、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)。幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖・分化を制御する働きを持つと考えられている。
DLK-1はまた、肝臓がんの細胞表面に発現し、その増殖に関与していることが発見された。そのため、新しいがん治療の標的になりうる可能性がある分子とされている。「LIV-1205」は、このDLK-1に結合することで、がんの増殖活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体。
知財基盤の強化に繋がるもの
「LIV-1205」についてカイオム・バイオサイエンスは、スイスADCT社との間で既にライセンス契約を締結。今回の特許付与決定についてカイオム・バイオサイエンスは、同社での「LIV-1205」開発および導出活動と、ADCT社での「LIV-1205」開発を支える知財基盤の強化に繋がるものと評価している。
なお、今回付与が決定した特許は、発明名が「ANTI-HDLK-1 ANTIBODY HAVING ANTITUMOR ACTIVITY IN VIVO」となっている。
(画像はカイオム・バイオサイエンスの公式ホームページより)
ヒト化DLK-1抗体に関する中国特許付与決定についてのお知らせ - 株式会社カイオム・バイオサイエンス
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