家族間での自立志向高まる
積水化学工業 住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所は11月7日、「中高年の生活・住まいに関する意識調査」の結果を発表した。
この調査は中高年の家族価値観および生活価値観を調査したもので、2000年の調査と比較して、今後の生活・住まいに関するトレンドを分析したもの。
調査で家族観について尋ねたところ、家族それぞれの自立志向が高まっていることがわかった。2000年時の調査に比べて「夫婦といえども一人の時間が欲しい」と答える割合が12ポイント増加しているのに対して、「夫婦共有の時間を多く持ちたい」の割合が19ポイント減少。
「家族一人ひとりの生活尊重」、「子は自立すべき」と答える割合も増えていることがわかった。
モノを持たない小さな暮らしを希望
暮らし・住まいについては、モノを持たないシンプルな暮らしを望む人が増加しており、コンパクトな住まいに対する需要が高まっている。
2000年時の調査に比べて「すっきりシンプルに暮らしたい」が13ポイント増加。「スペースの許す限りモノをとっておく」と答える割合は36ポイント減少している。
住まいの広さについても20%が 「今よりコンパクトな家」を希望しており、「今より広い家」を望む人は16%。特に、持家戸建て世帯にこの傾向が強くみられたという。
住環境研究所は今後のトレンドについて、子世帯の住まいとの距離にしばられず、好きな場所への「住み替え」、子どもの巣立った戸建て住宅を小さく建て直す「縮小建て替え」が増加するのではないと予測している。
(画像はプレスリリースより)
株式会社住環境研究所のプレスリリース
https://www.sekisui.co.jp/