東京Aグレードオフィスの賃料上昇が加速
ジョーンズ ラング ラサール社(JLL)は10月9日、「2018年第3四半期の東京Aグレード、Bグレードオフィスの空室率及び賃料」を発表した。
これによると東京Aグレードオフィスの空室率は1.5%。前月比で0.4ポイントの低下、前期比で0.5ポイント低下、前年比では1.4ポイントの低下となった。空室率は中心業務地区全体で低下しており、特に赤坂・六本木エリアと、丸の内・大手町エリアで著しい低下がみられた。
東京Aグレードオフィスの月額賃料の平均は坪当たり3万7,660円(共益費込)。前月比で0.6%の上昇、前期比で1.5%上昇、前年比では2.9%の上昇となり、26四半期連続で上昇している。
さらに上昇ペースは加速に転じており、賃料は中心業務地区全体で上昇。そのなかでも新宿エリアが上昇をけん引している。
年内に供給が予定されている東京Aグレードオフィスの予約契約率は100%を達成しており、来年以降に供給される物件の予約契約率も好調に伸びている。2019年の予約契約率は既に80%程度をクリアしており、2020年の契約率も30%程度と好調だ。
Bグレードオフィス賃料は1坪当たり2万3,626円
東京Bグレードオフィスの空室率は0.7%。前期比で0.2ポイントの低下、前年比では1.5ポイントの低下となり、6四半期連続で低下が続いている。また2四半期連続で、空室率が1%未満の水準を示している。
東京Bグレードオフィスの平均月額賃料は坪当たり2万3,626円(共益費込)。前期比で2.0%の上昇、前年比では4.2%の上昇となった。上昇ペースも4四半期連続で加速しており、四半期ベースでの上昇率が2%台の水準に乗るのは、2015年第3四半期以来である。賃料相場の上昇モメンタムが継続している。
(画像はプレスリリースより)
ジョーンズ ラング ラサール株式会社のプレスリリース
http://www.joneslanglasalle.co.jp/