蓄電池併設型マルチPCSの発売
富士電機株式会社は8月2日、蓄電池併設型マルチPCS(パワーコンディショナ)を新たに発売したと発表した。
これまでの蓄電池を併設した太陽光発電設備では、太陽光パネルと蓄電池それぞれに電力変換を行うPCSが必要だった。
今回発売する蓄電池併設型マルチPCSの特長は、蓄電池併設型の設備に必要なPCSの設置台数を減らし、低コスト化と高効率化を実現するものという。
すなわち同製品は、PCSを構成するインバータ回路やコントローラーを集約することで、2種類のPCSが持つ機能を一体化していることとなる。
このため、PCSと付随する変圧器の設置台数とともに設置工数を減らすことができ、従来設備に比べて約20%の低コスト化を実現することとなる。さらに、太陽電池が発電する電力を交流に変換せずに蓄電池に充電できるため、これまでより電力損失が4~5%低減することとなる。
制御モデル適用で系統・発電量の安定化を支援
また同社は、業界に先駆けて実証・実運用を重ねてきた風力発電施設での蓄電池制御での実績に基づいた「制御モデル」を構築していて、発電量変化率(一定期間の発電量変化の割合)は世界最高水準(1分間で1%以内)となる。
同製品にこの「制御モデル」を適用(オプション設定あり)することで、系統・発電量の安定化を支援するとしている。
なお同製品のサイズは、W4,860×D900×H1,950(各mm)、重量は、4,700kgである。
(画像はプレスリリースより)
富士電機株式会社 プレスリリース
https://www.fujielectric.co.jp/about/news/detail/