面と向かった会話が減ってメールが急増
英国のメディアBBCは7月18日、職場のコミュニケーションとオフィスのデザインの関係に焦点を当てた、オーストラリアの大学の研究を紹介した。
間仕切りを取り払ったオープンプランのオフィスは、従業員の交流を促進し協力関係を高めることを目的に取り入れられた。しかし最新の調査によると、オープンプランの職場で働く従業員は、対面でのやりとりに73%少ない時間をかけ、メールとメッセージの使用率が67%増大したことがわかった。
調査は電子バッジとマイクを使用して、オープンプランの影響を初めて客観的な手段で追跡した。
集中できないとコミュニケートしなくなる
職場で人々の交流が活発になるとコラボレーションが急増することが、過去20年の研究で示されてきた。職場環境をオープンプランで整えることが、質の高い交流を促進すると考えられている。
しかし協力的な人間関係が求められる中、個人の仕事に集中することの必要性も高くなってきている。オープンプランでは周りに人が増え、プライバシーが制限され、仕事に集中しにくくなる。
従業員が仕事に集中できないと、コミュニケーションが減少することを示す研究もある。同僚に対して無関心にさえなるようだ。
多くの雇用主はコラボと交流の促進を重視するあまり、従業員のプライバシーと集中力を犠牲にしているようだ。これでは生産性と人間関係の両方にとってマイナスの結果をもたらしてしまう可能性もある。
(画像はMax Pixelより)
BBC 記事原文
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