ひきこもりの受け皿は誰か
ゼネラルリサーチ株式会社は6月27日、ひきこもりに関する意識調査を実施したこと、またその結果を発表した。
意識調査は全国の10代~60代の男女を対象にインターネットを介して実施。回答者は1,121人にのぼった。
現在、ひきこもりは若年層だけの問題ではない。俗に「8050問題」や「子供部屋おじさん」等と呼ばれる社会問題がそれで、ひきこもりが長期化することで当初は若かった世代が50代などの中高年世代となり、80代という高齢の親に養われてひきこもりを続けているという問題である。
意識調査はひきこもりに関連した痛ましい事件が続いたことも踏まえ、家族がどのような思いを抱いているかを問うた。
対人関係のトラブルが原因
ゼネラルリサーチ株式会社が行ったひきこもりの意識調査では、ひきこもっている人のもともとの性格を問う設問があった。
これの回答としては、4割近くが「おとなしく目立たない」と回答したものの、リーダーシップがあることや明るく活発であること、優しいなどといった様々な少数意見を足した残りの6割近くは社交的な気質を示していることが特徴的である。
それではなぜ社交的であった人が人とのかかわりを拒絶しひきこもるようになったのか。
その原因には、いじめや人間関係のトラブル、仕事に対する自信喪失などが回答として寄せられた。
社会的にひきこもりに対して「怠けているだけ」や「甘え」といった評価の声は少なくない。しかし、実際には「面倒くさい」といった怠けにつながる回答は少なく、対人トラブルが原因となって社会とのつながりを絶ったという傾向が浮き彫りとなった。
(画像はプレスリリースより)
ゼネラルリサーチ株式会社プレスリリース
https://prtimes.jp/000000018.000034834.html