統計Today No.146を公開
総務省統計局は5月30日、「統計Today No.146」を公開しています。日本人口はいつから減少していったのか、雇用や社会はどのように変化しているのか、「平成」という時代を振り返って分析しています。
人口減少社会への移行
平成は、日本社会が「人口減少社会」へ転じた年であると報告しています。「人口推計」によると、平成17年に戦後初めて人口が減少。そこから微増・微減を繰り返し、平成23年以降は毎年20万人前後の減少が続いています。
労働力に関しては、「15歳~64歳人口」が平成の30年の間に1,030万人と大きく減少。その中で非正規雇用は、平成元年に19.1%であったのに対し、平成30年は38.2%と2倍近く増加しました。
非正規雇用が大きく拡大したことで、高齢者の多様な働き方、女性の社会進出、少子化などに影響を及ぼしたのではないかと推測しています。
女性の労働力はアメリカを超えた
特に女性の活躍がめざましく、「労働力率」において、平成12年のアメリカ人女性の労働力は755%、日本女性は57.1%でした。一方平成22年には、アメリカ人女性74.5%、日本女性75.2%と、アメリカを上回っています。
そのほかにも「統計Today」では、戦後初めてのデフレ時代とその要因、そしてライフスタイルやビジネスを大きく変えたインターネットとその増加の状況をデータで紹介し、平成という時代の特徴を解説しています。
(画像は写真ACより)
総務省統計局のプレスリリース
https://www.stat.go.jp/info/today/146.html